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バーニングオーシャンは実話の内容を映画化!アカデミー賞ノミネート作品のあらすじを紹介。

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バーニングオーシャンは実話の内容を映画化!アカデミー賞ノミネート作品のあらすじを紹介。

アカデミー賞の2部門にノミネートされた映画【バーニングオーシャン】は、当時大変なニュースになった実話を元に作られたものです。

大企業の利益を追求する動きと、それによる大事故、そして生死の狭間で正義を貫いて戦う人々のドラマが描かれています。

しかし無事に生還した人々にも、終わらない苦悩が待ち受けていたのです。

迫力の映画のあらすじやキャスト、主題歌についてと、実際の事故の内容をご紹介しましょう。

バーニングオーシャンの元ネタ【実話】の内容は?

第二次世界大戦後から1970年代まで、世界の石油を独占的に扱っていたイギリスの石油会社「BP社」。

日本でももちろんBP社からの燃料を使用しています。

BP社は独自の石油採掘施設「ディープウォーター・ホライズン」を所有していました。

ディープウォーター・ホライズンは巨大な戦艦のような石油プラットフォームで、海上にとどまって海底を掘り進み、海底油田から石油を汲み上げる作業をしていました。

しかし魔の2010年4月20日

世界中の新聞で、ディープウォーター・ホライズンがメキシコ湾での採掘の作業中、海底油田から逆流した天然ガスが引火し、大爆発が起きたと報道されました。

それによって5500mもの巨大な採掘パイプが折れ、採掘中だった原油が大量に海中に流出したというのです。

海上での大爆発事故という困難極まる状況でしたが、乗組員たちの決死の対応により、11名の乗組員が命を落としたものの、17名が負傷、115人という人々が無事生還しました。

しかし問題視されたのは、この大爆発の原因が、最終チェックの不手際という人為的なものだったこと

火事を消し止めた後も、油田から噴き出す原油は海に垂れ流され続け、その合計はなんと78万リットル以上。

海底の穴を塞ぎ、海に石油分散剤を散布するなど、様々な対処が4年間も必要とされました。

この事故での乗組員たちの勇気ある対応にフォーカスし、映画化したのが【バーニングオーシャン】なのです。(現代は石油プラットフォームの名前をとって【ディープウォーター・ホライズン】です。)

生還者たちの証言やインタビューを元に報道されたニューヨーク・タイムズの記事「Deep water Horizon’s Final Hours」がベースとなっています。

映画のキャストと主題歌

それでは、気になるキャストなどをご紹介していきましょう。

  1. マイク・ウィリアムズ:マーク・ウォールバーグ演じる主人公。ディープウォーター・ホライズンの現場監督。
  2. ジミー・ハレル:カート・ラッセル演じる、マイクの頼りになる相棒であり、現場責任者。ディープウォーター・ホライズンの異変に最初に気付く。
  3. フェリシア・ウィリアムズ:ケイト・ハドソン演じる、マイクの妻。
  4. ドナルド・ヴィドリン:ジョン・マルコヴィッチ演じるBP社の役員。会社の利益を優先するあまり、現場の声を聞き入れない。
  5. アンドレア・フレイタス:ジーナ・ロドリゲス演じる、ディープウォーター・ホライズンの紅一点の安全装置監視係。

さて、マイクの妻フェリシアを演じるケイト・ハドソンは、実生活ではカート・ラッセルの娘です。

今作は父娘の初競演となり、見どころの一つとなっています。

監督は「ハンコック」や「バトルシップ」、「ローンサバイバー」なども手掛けた実力を持つ、ピーター・バーグ

ピーター・バーグは爆発シーンなど、臨場感・迫力満点のアクション描写に評価が高い監督です。

実力者俳優が揃い、緊張感の張りつめた一瞬が生死を左右する脱出劇を描いていきます。

主題歌はGary Clark, Jr.による「TAKE ME DOWN」です。

日本公開日は2017年4月21日(日)

映画のあらすじ(ネタバレあり)

2010年4月。ルイジアナの南海岸で石油を採掘するという3週間のプロジェクトに参加するため、「ディープウォーター・ホライズン」に続々と技術者たちが集まりました。

電気系エンジニアであるマイクは現場監督として、相棒のジミーは現場責任者としての参加でした。

そして彼らを監視するのは、親会社であるBP社の重役ヴィドリン

彼はこのプロジェクトの43日間の遅れを取り戻すため、BP社から遣わされた人間です。

現場の作業員たちを急き立て、あろうことか必ず行うべき安全テストを省略し、すぐに採掘作業にとりかかるよう強要したのです。

ジミーやマイクは、このプラットフォームに欠陥があることを見抜いて強く反対しましたが、ヴィドリンは全く耳を貸しません。

自分たちの「ディープウォーター・ホライズン」を過信し、利益を追求することしか頭になかったのです。

そうして無理やり開始された石油採掘作業ですが、マイク達の不安は的中します。

突然何かが爆発する音が聞こえ、彼らの日常が地獄のような状況に変わってしまったのです。

海底深くまでコンクリートの土台を設置し、その上に機械を乗せて作業をしていた「ディープウォーター・ホライズン」でしたが、その土台が崩れ、採掘用パイプが折れてしまったのでした。

海底から大量の原油が逆流し、その穴を塞ごうと努めたが失敗し、機内に泥交じりの原油がものすごい勢いで流入してきたのです。

人々は吹き飛ばされ、あちこちからほとばしる原油で機内は大パニックに陥ります。

そして遂に引火し、「ディープウォーター・ホライズン」は大爆発を起こします。

安全装置監視係のアンドレアは、すぐさま海上レスキュー隊に連絡をしようと無線を取りましたが、騒ぎを大きくしたくないヴィドリンはそれを妨害します。

そうする内に海上一面が火の海とる程、被害は甚大化していきました。

燃え盛る火の中、マイクはジミーや他のスタッフたちを探して走り、彼らを救出しようとします。

そして原油流出汚染の被害を少しでも小さくするため、作業員たちと力を合わせ、必死に奮闘したのです。

誰も助けに来ない、自分たちがここをくい止めねば…!!

やがて夜になり、遠く煌々と燃える沿岸に気付いた海上レスキュー隊が救助に向かいました。

マイクたちの必死の奮闘も歯が立たず、爆発と炎上は留まるところを知らず…「ディープウォーター・ホライズン」は復旧不可能と判断され、作業員たちは次々と救命ボートに乗り移っていきます。

しかし、最後に残されたマイクとアンドレアは救命ボートに乗り込めず、最後には命をかけて海にダイブします。

無事、マイクとアンドレアは生還し、生き残った人々は家族と再会を果たすことができました。

しかしその後も地獄のような事故のトラウマに悩まされたり、事故被害者の遺族たちから叱責されたりと、彼らに深い爪痕を残しました。

そしてまた、そこから延々と続く甚大な環境汚染の問題についても触れられています。

このように、ただの事故からの生還ドラマを描いただけではなく、利益追求型の企業体質、そして地球環境を汚染し続ける人類に対しての問題提起も含まれている作品です。

味わい深く、考えさせられることでしょう。

ぜひ映画館で、お楽しみ下さいね!