ヨーロピアンスタイル | 旅行、文化、経済、イベント、エンタメなど現地各国の様々な情報を紹介

We are a bridge between Japan and Europe .

イタリアの生ハムの種類を徹底紹介!部位による熟成期間やおすすめの食べ方まとめ。

約 1 分
イタリアの生ハムの種類を徹底紹介!部位による熟成期間やおすすめの食べ方まとめ。

世界中でとっても人気な「イタリアの生ハム」ですが、皆さんはそのあまりにも豊富な種類をご存知でしょうか。

イタリアでは使う肉の種類や部位、製法によって厳密に種類が分かれており、その食べ方も様々です

ここでは、イタリアの有名な生ハムの種類とその特徴、おすすめの食べ方などをご紹介します!

世界で最も美味しいと言われるイタリアの生ハムを、余すことなく楽しんでくださいね☆


Sponsored Links

イタリアの生ハムについて

生ハムの色々な種類

日本での「ハム」というような総称を、イタリア語では「サルメ(Salume)」といいます。

私たちが良く知っている「生ハム」は、サルメのうちの一つというわけです。

イタリアのハム専門店は「Salumeria(サルメリア)」といいますので、是非探してみて下さい♡

驚くほどたくさんの種類のサルメがずらりと並び、それぞれに独特な美味しさがあるのです!

  • 生肉を塩漬けし、熱を加えずに時間をかけて乾燥・熟成させたもの(生ハム)
  • 生肉を塩漬けし、オーブンで加熱したもの
  • 生肉を塩漬けし、ウッドチップの煙で燻製にしたもの
  • ミンチした肉やラード、塩などを腸につめて乾燥熟成、または煮たもの(ソーセージ)

また、イタリアではほとんどのハムが豚肉で作られますが、他にも牛やイノシシ、珍しいところでは鹿や馬の肉を使った名産もあります。

日本と同じく、山のある地域で有名ですね。

豚肉を使った種類

豚肉を使ったハム一覧

世界で最もポピュラーな、豚肉を使ったハムの種類がこちらです。

1.プロシュット・クルード(Prosciutto crudo)

「クルード」とは「生の」という意味で、こちらは一般的に思い浮かべることのできる「生ハム」のことです。

豚のもも肉を塩漬けし、乾燥・熟成して作られたもの。

世界で最もポピュラーのため、 「サルメの王様」と言われています。

プロシュット(Prosciutto)とはProsciugare(乾燥させる)という言葉からきています。

なぜならプロシュットは、豚のもも肉を塩漬けし、長い期間乾燥させて作られます。

薄く削いで生のままおつまみとして食べるのはもちろん、赤肉のメロンやイチジクに乗せて食べたり、焼いたピザの上に乗せて食べたりします。

そのままで美味しい果物に、わざわざ生ハム…?と思われるかもしれませんが、イタリアの生ハムは別物!!です^^

「生ハムメロン」は、イタリアで人気のアンティパストランキングで、堂々2位に輝いているほどおいしいのです!

滴るようにジューシーなプロシュットへと早変わり。

イタリアへ行かれた際は、ぜひ召し上がってみて下さいね!

また、プロシュットをパンに挟んだパニーニ(P anino con il prosciutto パニーノ・コン・イル・プロシュット) は、イタリアの子供たちの大好きなおやつです。

2.プロシュット・コット(Prosciutto cotto)

「コット」とは「煮込む」のことで、「煮たハム」という意味です。

これも豚のもも肉から作られていますが、塩漬け処理の後に成型し、75℃のオーブンで9~12時間程、加熱して作られます。

脂分が少なく、もちもちとした食感と優しい味わいです。

3.スペック(Speck)

北イタリア(トレンティーノ= アルト・アディジェ州)のスモークハムです。

その歴史は古代ローマ時代にまでさかのぼる、とても由緒ある食品です。

プロシュットと同じく豚のもも肉を用います。

塩やスパイスで漬け込み、10日間ぐらいメープルとブナの木の煙で スモークされています。

燻製と乾燥、熟成を繰り返し、作るために最低でも22週間を必要とする、「燻製生ハム」なのです!

香ばしいスモークの香りが大人っぽく、とても美味しいですよ!

そのまま食べたり、ピザの上に乗せたり、パスタの具材としても味わい深くて美味しいです。

4.コッパ(Coppa)

豚の首の後部の肉で作られている生ハムです。

しっかりとした赤身に脂肪が差しており、低脂肪でありながら芳醇な旨味があります。

そのままワインにあわせたり、サラダにも多く用いられます。

5.クラテッロ(Culatello)

豚の尻部からできる生ハムで す。

Culo(クロ)はイタリア語のちょっと失礼な言い方で、「お尻」という意味です。

優しいピンク色で良い具合の霜降りになっており、とても柔らかいです。

塩漬けにした後、膀胱に詰めて熟成されるため、まるでブルーチーズのようなまろやかな香りがあります。

一頭から少量しかとれないので少々割高ですが、繊細な甘みは白ワインにぴったりです!

6.パンチェッタ(Pancetta)

豚の腹部の肉(ばら肉)を使います。

塩漬けし(地方によってはブラックペッパーやフェンネル、ナツメグなどを周りにつけることも)、そのまま一か月以上乾燥、熟成を繰り返して作ります。

脂肪分が多く、オイルをひかず直にフライパンに乗せ、自らの脂で香ばしく焼き色を付ければ、とっても良い香り!

旨味たっぷりなので、主にパスタソースや、スープのだしなど料理に使われます。

もちろん、生のまま薄く削いで食べることもあります。

※パンッチェッタをスモークさせたものもあり、「パンチェッタ・アッフミカータ(Pancetta affumicata)」と言い、これがベーコンのことです!

※カルボナーラに使うのはパンチェッタだと思われがちですが、本当は豚の頬肉グアンチャーレ(Guanciale)」です!

7.サラメ(Salame)

イタリアで生まれた、豚のひき肉を使ったドライソーセージのことで、イタリア語の複数形では「サラミ」となります。

日本でいう「サラミ」のことです。

豚のひき肉に塩やラード、ラム酒などを混ぜて腸に詰めます。

地方によって様々なスパイスを混ぜ込んだものがあり、特にプーリア州など南イタリアでは、唐辛子を加えたピリ辛のサラメが有名です。

乾燥されていることで噛みごたえがあり、味も濃縮されています。

そのまま食べたり、ピザの上に乗せることも。

8.モルタデッラ(Mortadella)

エミリア・ ロマーニャ州のボローニャのソーセージです。

豚の細かいひき肉と喉の脂身(白い分)を加え、蒸して作ったソーセージです。

きれいなピンク色で柔らかく、とても人気です。

ピスタチオや黒コショウなどが中のところどころに入っているものもあります。

そのまま食べても美味しいですし、サラダやパスタソースに加えることも多いです。

9.ラルド(Lardo)

豚の背脂に、塩とスパイス(ナツメグ、ローズマリー、ローリエ、ジネプラ)をまぶして乾燥・熟成させたもの。

日本の鉄板焼きに使うような「ラード」は、脂肪分に水を加えて濾したものであり、この「ラルド」とは別物です。

古代ギリシャ時代から食べられていたもので、トスカーナの「Lardo di Colonnata」が最も有名です。

燻製にしたものも香ばしくて人気。

ワインやチーズと共に、生でそのまま食べたり、パンの上に乗せて食べます。

カリカリに焼いて、サラダのトッピングや煮込み料理の香り付けにも使われます。


Sponsored Links

豚肉以外のハム

豚肉以外の生ハム盛り合わせ

それでは、次に豚肉以外の肉で作ったサルメをご紹介します!

ブレサオラ(Bresaola)

豚肉の代わりに牛のモモ肉で作った生ハム。

ロンバルディア州のヴァルテッリーナ地方のものが最も有名であることから、別名「ロンバルディアのハム」とも呼ばれています。

豚肉のプロシュットと比べて脂肪分が少なく、旨味が濃いのが特徴です。

色も赤みがかっています。

ルッコラとパルミジャーノチーズと共にいただくブレサオラは、イタリアで人気のアンティパストです。

ブレザオラ・ディ・カヴァッロ(Bresaola di cavallo)

ロンバルディア州やヴェネト州で生産される、馬肉のブレザオラ(生ハム)。

鉄分が多く甘みがあり、優しい味わいです。

スリンゼーガ(Slinzega)

ロンバルディア州で生産される、鹿肉のブレザオラ

赤身の肉を7~10日間、塩やコショウ、クローブ、シナモン、赤ワイン、ニンニクに漬け込んで乾燥、熟成されるためとても柔らかく、風味が良いのが特徴です。

サラメ・ディ・チェルヴォ(Salame di cervo)

トレンティーノ=アルト・アディジェ州で生産される鹿肉のサラミ

プロシュット・ディ・ダイノ(Prosciutto di daino)

ウンブリア州で生産されるダマジカ肉の生ハム

プロシュット&サラメ・ディ・チンギャーレ(Prosciutto e salame di cinghiale)

トスカーナ州と北ラツィオ州で生産される、イノシシ肉の生ハムとサラミ

ヴィオリーノ・ディ・カプラ(Violino di capra)

ロンバルディア州で生産される、「ヤギのバイオリン」という意味のヤギの生ハム

ヤギの細い足の形がバイオリンに似ており、ハムを切り出す時に小脇に抱えて切るため、まるでバイオリンを抱えて弾いているかのようであることから名付けられました。

サラメ・ドーカ(Salame d`oca)

ロンバルディア州で生産される、鴨のサラミ

独特の脂身の味わい深さが人気です。

サラメ・ダシノ(Salame d`asino)

ヴェネト州で生産される、ロバのサラミ

コッピエッテ(Coppiette)

ラツィオ州で生産される、乾燥馬肉

塩やコショウ、唐辛子、フェンネルの種子、ローズマリーなどに漬け込んで乾燥させた、紐状の馬肉。

太いフェットチーネのような形で、濃縮された旨味が美味しいです。

サラメ・ディ・ペコラ(Salame di pecora)

トスカーナ州、アブルッツォ州、マルケ州、サルデーニャ島で生産される、羊肉のサラミ

モチェッタ(Mocetta)

ヴァッレ・ダオスタ州で生産される、アルプスアイベックスの生ハム

いかがでしたか?

地域によっても、様々な種類の違いがあるのがおわかりいただけたでしょうか。

美味しさの違いをどうぞ味わってみてくださいね!