
イタリア料理は何を食べても本当においしいですよね!
太陽をいっぱいに受けて育った、新鮮な食材の為せる業でもあります。
ここではイタリア旅行をしたら絶対に食べていただきたい食材や料理の、超おすすめランキングをメニュー構成順にご紹介します。
- アンティパスト(Antipasto):前菜。野菜やソーセージ、チーズなど
- プリモ・ピアット(Primo Piatto):最初のお皿という意味。パスタやリゾット、スープなど
- セコンド・ピアット(Secondo Piatto):二番目のお皿という意味。魚や肉のメイン料理
カルボナーラスパゲッティなどメジャーなものは省き、よりコアに楽しめるものをご紹介します。
是非イタリアの「超美味しい!」を、味わい尽くしてくださいね♡
きっと体験したこともないような感動を味わえることでしょう。
イタリアの食べ物【アンティパスト】ランキング
1.水牛のモッツァレッラチーズ(Mozzarella di bufala)
日本で売っているモッツァレッラチーズは、牛乳で作られています。
イタリアでも牛乳で作られるものもありますが、それと一線を画すのが、南イタリアの水牛のミルクから作られた「水牛のモッツァレッラチーズ」なのです。
ソフトボール程の大きな「水牛のモッツァレッラチーズ」にナイフを入れると、じゅわ~っとあふれ出てくる水牛のミルク!
このジューシーで濃厚な味わいは格別です。
イタリアにはチーズ専門店があちらこちらにあり、できたてのモッツァレッラチーズを買うことができます。
そのまま食べるも良し、トマトと並べてオリーブオイルと塩、バジルを乗せてカプレーゼにしても良いですね♡
病みつきになること間違いなしです!
イタリアで大人気のモッツァレラチーズのレシピもこちらでご紹介しています。
簡単なのに、びっくりするほどおいしいおつまみの完成です。
2.生ハムメロン(Prosciutto e Melone)
プロシュットとは、イタリア語で生ハムのこと。
イタリアのスーパーでは、直接必要な分だけスライスしてパックしてくれるのですよ。
塩加減と香り、新鮮な味わいは日本ではなかなかお目にかかれません。
そのままでもおいしいプロシュットを、オレンジ色の果肉のメロンに乗せて一緒にいただきます。
私もイタリアで食べるまでは「メロンはそのままが一番!」と思っていたのですが、イタリアのプロシュットはやはりパワーが違いました!
主役はやっぱりプロシュットなのです。
程よく水分を飛ばしたプロシュットが、メロンと合わさることでもっと瑞々しくジューシーなプロシュットに変身するのです!
これは是非美味しいプロシュットで試してみてください、きっと概念が変わってしまうことでしょう。
3.ブルスケッタ(Bruschetta)
薄く切ったバゲットの様なパンの表面をカリカリに焼き、上に色々なものを乗せたものが「ブルスケッタ」です。
上に乗せるものとして代表的なものは以下の様なものです。
- ガーリック、オリーブオイル、トマト、オレガノ
- レバーペースト
- オリーブペースト
- オリーブオイル、トリュフ
- オリーブオイル、ポルチーニ茸
- 乾燥トマト、フレッシュバジル
- 生ハム(プロシュット)
- バター、スモークサーモン
- アンチョビ、グリーンリーフ、ブラックペッパー
もう、そのまま食べても美味しいものばかり!
ブルスケッタにしたら美味しいに決まっていますね♡
ワインも進んでしまいます!
4.ライスコロッケ(Arancini)
シチリアとナポリの伝統的なライスコロッケで、「アランチーニ」とは「小さなオレンジ」という意味です。
ローマでは「スップリ(Suppli)」と呼ばれる料理です。
溶き卵とパルミジャーノチーズ、トマトピューレをご飯に混ぜ、小麦粉をまぶして揚げます。
中にモッツァレッラチーズなどを入れる場合もあり、一口食べると中からとろけたチーズが伸びてきて、とっても美味♡
中身はモッツァレッラチーズ以外にも、地方によっては肉やほうれん草などを入れることがあります。
5.ボッタルガ(Bottarga)
日本で言うカラスミの一種で、ボラやマグロの卵巣を塩漬けしたものです。
シチリアやサルデーニャ島の郷土料理では、
に乗せていただきます。
他にもパスタの上に削りおろしてからめたボッタルガのパスタも有名ですよ♡
最初のお皿【プリモ・ピアット】
1.ポルチーニ茸のパッパルデッレ(Pappardelle ai funghi porcini)
世界の三大キノコの一つである、ポルチーニ茸。(他はマツタケ、トリュフ)
何とも言えない良い香りで、パッパルデッレという平べったくソースのからみやすいパスタにもぴったりなのです!
イタリアではパッパルデッレやフェットゥッチーネなど、ソースによってしっかり使い分けているのです♡
秋には採れたてのポルチーニ茸の傘を炭火で焼いて、オリーブオイルと塩で食べるのがイタリア流。
とっても贅沢ですね♡
2.トリュフのリゾット(Risotto al tartufo)
世界三大キノコのもう一つである、トリュフ(イタリア語ではタルトゥーフォ)は、言わずと知れた高級食材ですね。
黒トリュフは黒いダイヤモンドとも言われますが、イタリアの白トリュフは特に珍しく、黒トリュフの何倍もの値段で取引されているのです。
そんな貴重なトリュフは、何とも言えず芳醇な香り!
少量でもお部屋いっぱいに香りが広がる程です。
濃厚な香りのトリュフを削ってリゾットに入れたなら…もうどれだけ美味しいか、ご想像できますよね!
赤ワインにもぴったりです♡
トリュフのパスタもとてもおいしいですよ。
3.ラザニア(Lasagna)
ラザニアは、平たい板状のパスタとベシャメルソース、ラグーソース、パルミジャーノチーズやモッツァレッラチーズを重ねてオーブンで焼いたものですね。
これは13世紀からの歴史を持つ、イタリアの伝統的な家庭料理。
イタリアのどのマンマも手作りで作る、とろ~りとろけるおふくろの味なのです。
4.ポレンタ(Polenta)
小麦の栽培にむかない北イタリアの伝統的な主食です。
トウモロコシの粗挽き粉を鍋に入れ、水やオリーブオイル、塩などと共に煮込んで良くこねて作ったもの。
滑らかな舌触りと優しい味わいがおいしく、お腹にどんとたまって身体も温まるのです。
トマトソースをかけて食べたり、肉や魚料理など味の濃いものと一緒に出されることもあります。
日本人にとっての白米のような位置付けですね!
5.リボッリータ(Ribollita)
トスカーナ地方の最も伝統的なスープで、「再び煮込む」という意味を持っています。
野菜や豆を入れて煮込んだスープを一晩置き、翌日に硬くなったパンを入れてもう一度煮込んで食べるものだからです。(最近では一日目にパンを入れておく作り方もあります。)
冷蔵庫に残った食材で作れるため、昔から家庭で作られてきましたが、野菜の旨味のしっかりと出た栄養満点のスープです。
上記以外にも、以前ご紹介したスープパスタの「カッペレッティ」も是非召し上がってくださいね!
温かいスープとパスタの絡み具合が絶妙で、本当においしいですよ。
二番目のお皿【セコンド・ピアット】
1.フィオレンティーナステーキ(Bistecca alla fiorentina)
その名の通り、トスカーナ州にあるフィレンツェの伝統的な牛ステーキです。
生後1年以下のキアーナ牛を使ったものでないと、この名は名乗れません。
特別なのは、そのとろけるような柔らかさと、びっくりするほど大きな姿です!
おすすめの大きさは、なんと厚さ6cm、2㎏もあるのです!!
フィオレンティーナステーキを注文すると、すぐに厨房から大きな生肉の塊を席まで持ってきて、「これくらいの大きさでどうでしょう?」と聞かれます(笑)
それを見て、もう少し大きくとか、小さくとかリクエストをして、調理に入ります。
そのやりとりも楽しいものです♪
調理の仕方は、周りに塩とブラックペッパーをまぶして炭火でカリッと焼き、レアのロースト加減が伝統的。
オリーブオイルとバルサミコ酢のみで味わうというシンプルさながら、その美味しさは格別です!!
肉本来の味がこんなにもおいしいのかと、びっくりされることでしょう。
フィレンツェへ行かれたら、是非お召し上がりくださいね!
2.ローマ風サルティンボッカ(Saltimbocca alla romana)
ローマの郷土料理であるこちらは、薄切りの仔牛肉にプロシュットと香り高いセージの葉を乗せて、白ワインと共にソテーしたもの。
柔らかい仔牛の肉とプロシュットの塩気、セージの香りが何とも上品で、白ワインにぴったりなのです。
イタリア料理はハーブの使い方が絶妙です。
香りもうんと楽しめる美味しいお料理に、会話も弾むはずね♡
3.アクアパッツァ(Acqua pazza)
南イタリアのカンパーニャ州の伝統料理で、白身魚などをそのままの姿でトマトやオリーブ、ガーリック、オリーブオイルなどと一緒に煮込んだものです。
あっさりとしたスープに魚介の旨味が溶け込んで、魚身はもちろん、スープの最後の一滴までおいしくいただける一品です。
素材のうまみが、こんなにも感動させるものかと思わされることでしょう。
4.タコのトマト煮込み(Polpo alla Luciana)
カンパーニャ州の伝統的な料理です。
ルチアナとはナポリの地区の名前で、有名な歌「サンタ・ルチア」で歌われている場所です。
タコをチェリートマト、塩、黒オリーブ、ガーリック、オリーブオイル、唐辛子、ケッパー、イタリアンパセリと共に煮込んだ料理です。
ヨーロッパで悪魔の化身とされるタコを食べるのは、イタリアとスペインくらいですね。
この濃厚でピリリと辛いタコ入りトマトソースを、焼いたバゲットと共にいただきます。
このソースをパスタのソースとして利用したり、北イタリアのヴェネツィアではポレンタと共に食べることもあります。
5.ラムチョップのロースト・ローズマリー風味(Abbacchio alla scottadito)
ラツィオ州の伝統的な料理で、ミルクしか飲んだことのない仔羊の柔らかいラムチョップを、ローズマリーと塩、ブラックペッパー、オリーブオイルで焼き、レモンを絞っていただきます。
パスクァ(イースター)の時期のローマの代表的な料理です。
仔羊の柔らかさと優しい香りがレモンできゅっと引き締まる、絶品料理。
「焼けどする指」という名前の通り、熱々なうちにいただくのが伝統です!
さぁ、本場イタリアのレストランで、色々食べてみたくなったのではないでしょうか。
これらにぴったりのワインを合わせれば、ワインとお食事との相乗効果でぐんと美味しくなるのです!
イタリアの赤ワインも白ワインもまた、イタリア料理を引き立てて素晴らしいのです。
是非、イタリアで様々なお料理にチャレンジしてみてくださいね。
引き続き、イタリアのおいしい食べ物についても書いていきますので、どうぞお楽しみに♡