
ティム・バートン監督の新作ホラー・ファンタジー映画「ミスペレグリンと奇妙なこどもたち」が全米で公開され、大人気を博していますね!
イギリスを舞台としたこの映画は、とうとう日本でも公開日が決定しました。
気になるキャストや公開日、そして作品をもっと楽しむために、原作の起こりやあらすじなど、詳細をご紹介しましょう。
映画「ミスペレグリンと奇妙なこどもたち」の原作
映画の原作となったのはサンタ・モニカ在住のランサム・リグズ氏著の「Miss Peregrine’s Home for Peculiar Children(ミス・ペレグリンの奇妙な子どもたちのための家)」。
三部作のうち第一部が映画化され、日本語訳も発売されています。
日本語のタイトルは「ハヤブサが守る家」。
普通では考えられない特殊能力を持つ、不思議な子供たちの収容された孤児院の秘密と、そこを襲う恐ろしい魔の手との戦いの物語です。
特筆すべきは、この本に挿入された50枚の古く不可思議なモノクロ写真たち。
瓶に入った幼女、怪力兄妹、拳銃を構え眠る男、排水路の中の人影など…普通ではないものばかりです。
もともと著者のランサム・リグズ氏はこうしたヴィンテージ写真を集めるのが趣味で、自分のコレクション写真を繋ぎ合わせて作ったのが、この物語なのです。
1世紀前のビンテージ写真に収められている被写体たちが、この物語の中に蘇ったのです。
そしてなんと、本のページをめくれば、要所要所に挿絵さながらに現われるヴィンテージ写真たち。
モノクロの背景の奥には、あたかもその時代の魂が息づいているような…そんな怖さも物語の深みとなっているのです。
この小説が、ホラー・ファンタジーの鬼才ティム・バートン監督の手にかかって、どのような映画になるのでしょうか。
映画のテーマは「どんなに奇妙でも、ありのままの自分でいることを肯定し、勇気づけてくれるユニークで温かいファンタジー作品」ということです。
楽しみですね…!
あらすじ(ネタバレあり)
それでは、あらすじをご紹介しましょう。
厳しい両親の制約のもと、フロリダで周囲になじめず孤独に過ごす少年ジェイク(本名ジェイコブの愛称)。
彼が唯一安心して心を開けるのは、祖父ただ一人でした。
祖父はポーランド系ユダヤ人で、第二次世界大戦の際にナチスの迫害を逃れるため、イギリスはウェールズ島の児童保護施設で過ごしました。
ジェイクは幼い頃から、祖父から孤児院での不思議なモノクロ写真や、不思議な能力を持った子供たちの話を聞いていたのです。
しかし運命の急変の時が訪れます。
祖父がジェイクの目の前で、怪物に襲われ殺されてしまうのです。
怪物を見たと言うジェイコブを誰も信じてはくれず、精神的な病だと診断され、祖父の過ごしたウェールズ島で療養するよう、医師に勧められます。
そうして訪れた島ですが、そこにはナチス軍による空襲で焼け落ちた廃孤児院があるのみでした。
祖父の話は全て嘘だったのか…祖父への信頼が揺らぎそうになった時、なんとジェイクは異空間に入り込むのです。
そこには花が咲き乱れ、小鳥がさえずる鮮やかなウェールズ地方の景色が広がり、美しい孤児院が姿を現すのでした。
そこには祖父の言った通り、不思議な子供たちが元気に走り回っているのです。
- 錘付きの靴を脱ぐとふわふわと風船のように空中に浮いてしまう少女エマ
- 指から火が出てお湯を沸かせるオリーヴ
- 二つの口を持つ少女クレア
- 岩をも持ち上げられる怪力少女ブロンウィン
- 植物を一日で成長させるフィオナ
- その姿を見た者を石に変えてしまう無口な双子
- イタズラ好きの透明人間ミラード
- おもちゃに命を吹き込むイーノック
- 体内にたくさんの蜂を飼っている、蜂模様のTシャツを着るヒュー
- 予知夢をスクリーンに投影して見せることのできるホレース
そしてこれらの子供たちを守っているのが、時間を戻す能力を持つミス・ペレグリンです。
彼女はハヤブサに変身する能力も持っており、そのためミス・ペレグリンと呼ばれています。(peregrine:雌のハヤブサの意)
ジェイクは戸惑いながらも愛すべき奇妙な子供たちと触れあっていきす。
そして彼らが、ミス・ペレグリンの時間を戻す能力を使って1940年9月3日にナチスの空爆を受ける直前までの一日を、何十年も繰り返して生きていることを知ります。
そして殺された祖父の言い残した通り、この異空間にも怪物の魔の手が迫っているとわかり…
何の取柄もない人間だと思っていたジェイクですが、ジェイクはこの屋敷を救う能力を秘めているのだというのです。
その力とは一体…?
そして、屋敷の住人たちを脅威から救うことができるのか…?
そこにジェイクの人としての成長や愛が描かれ、ロマンティックな要素が織り交ぜられた美しい作品です。
どうぞ映画の公開日をお楽しみに!
映画のキャストと公開日
この映画のキャストは、奇を衒わず碇石通りの配役だったことも違和感なく、物語に入り込める一役となっています。
原作と違う点が一つあり、ジェイクと恋に落ちる少女が指から火を出すオリーブでなく、空中に浮かぶエマであること。
確かに、手に黒い防火手袋をはめたオリーヴとジェイクがハグしているよりも、軽やかに空を飛ぶエマとの方が、絵になりますものね。
それではキャストをご紹介しましょう!
まずはスタッフから。
- 監督:ティム・バートン
- 制作:ピーター・チャーニン、ジェンノ・トッピング
- 脚本:ジェーン・ゴールドマン
- 音楽:マイク・ハイアム
キャストを、上の画像の先頭からご紹介します。(ミス・ペレグリンとバロンはトップ画像をご覧ください)
- 双子:ジョセフ・オドウェルとトーマス・オドウェル
- フィオナ:ジョージア・ペンバートン(マチルダ ・ミュージカル)
- ブロンウィン:ピクシー・デイヴィス(Out of the Dark)
- ヒュー:マイロ・パーカー(Mr.ホームズ 名探偵最後の事件)
- イーノック:フィンレル・マクミラン(Waterloo Road、TVシリーズ)
- オリーヴ:ローレン・マクロスティ(The Falling)
- クレア:ラフィエラ・チャップマン(博士と彼女セオリー)
- ミラード:キャメロン・キング(The Lodge、ディズニー・チャンネルのTVシリーズ)
- ホレース:ヘイデン・キラー・ストーン(Man Down、TVシリーズ)
- ジェイク:エイサ・バターフィールド( ヒューゴの不思議な発明)
- エマ:エラ・パーネル(マレフィセント)
- ミス・ペレグリン:エヴァ・グリーン(ダーク・ シャドウ、007 カジノ・ロワイヤル等)
- 悪役バロン:サミュエル・L・ジャクソン(アベンジャーズ等)
それぞれのキャストの特徴が存分に生かされ、違和感なく作品に入り込むことができます。
ジェイクとエマの恋の行方も気になりますね!
日本での公開日は、2017年2月3日(金)に決定しました!
主題歌はFlorence + The Machineの「WISH THAT YOU WERE HERE」です。
ティム・バートンの新たな世界を、どうぞお楽しみに。