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ノアの方舟は実在した?写真に見える発見と大洪水伝説の意味とは。

約 1 分
ノアの方舟は実在した?写真に見える発見と大洪水伝説の意味とは。

神様による人類の滅亡計画…「ノアの方舟」の大洪水の物語は、一度は聞いたことがあるかもしれません。

この物語は、長らく神話なのか実話なのかと論議が行われていました。

そしてついに近年、ノアの方舟は実際に存在したという発見がなされたと言われているのです。

ここではノアの方舟の伝説をおさらいし、史実との共通点と、ノアの方舟が実在した証拠とされる写真を解説していきましょう。


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ノアの方舟の伝説

「ノアの方舟」伝説は、キリスト教の正典である旧約聖書の「創世記」という部分に記されています。

旧約聖書の「アダムとイブ」の神話については以前お話ししましたね。

ヨーロッパの歴史・思想の根幹を作るものでした。

アダムとイブの10代目の子孫が、ノアなのです。

ノアの方舟の物語は、キリスト教徒にとって大変重要です。

なぜなら、ノアは現在存在する全人類の祖先とされているからです。

この物語を実写化したのが「ノア 約束の船」という2014年製作の映画です。(上の予告動画)

エマ・ワトソンがノアの長男の妻として出演しています。

我々がノアの子孫とは、どういうことでしょうか…?

ノアの方舟のあらすじをご紹介しましょう。

神はアダムとイブの子孫である人類が、どんどん堕落していくのを悲しんで見ていました。

地上には暴力と嘘が蔓延し、人々は人間が神から生まれた存在であるという誇りを忘れ去っていました。

とうとう、神は人間を一度滅亡させることを決意します。

しかし、地上にたった一家族だけ、神と共に歩んだ正しい人であったノア一家を救うことにしました。

彼は神のために祈り、真面目に働き、嘘をつかず、家族と共に正しく生きていたのです。

ある日、当時500~600歳であったノアは、神のお告げを聞きました。

「地球はもうすぐ大洪水で浄められる。その前に、ゴフェルの木で方舟を作りなさい。そしてそこに地球上のあらゆる動物のつがいを乗せ、時を待ちなさい。」

ノアは神の声を信じ、言われた通りの木で、言われた通りの大きさ(およそ長さ133.5m、幅22.2m、高さ13.3m)の3階建ての方舟を作りました。

他の人間達は、大洪水がくると言うノアの言葉を信じず、気が狂ったと嘲笑しましたが、ノアは神を信じて一心に作業を進めます。

船を水に強くするため、方舟の内外にタール(松ヤニ)を塗りました。

そしてノアと妻、三人の息子とその妻たち、そしてあらゆる動物のつがいたちを方舟に乗せました。

と、その時です。

突然空が真っ暗になり、凄まじい大雨が降り出したのです!!

海は荒れ狂い、あっという間に地上の人々は波に飲み込まれてしまいました。

頑丈に作ったノアの方舟は波に乗り、40日間彷徨い続けました。

洪水は40日間も続き、地上のありとあらゆる動物たちを滅ぼしつし、150日間経ってやっと水は引いていきました。

ノアの方舟はアラトト山の上に漂着します。

40日経ってから、ノアは外の状況を知るためにカラスを放ちました。

しかし、カラスは止まる場所が見つからずに帰ってきました。

次に鳩を放ちましたが、同様に何の手がかりも得られませんでした。

その7日後、もう一度鳩を放つと、なんとオリーブの葉をくわえて戻って来たではありませんか!

ノアは地上から水が引き、木々が育っていることを知りました。

神の制裁は終わったのです。

ノアは家族と動物たちと共に船を降り、その地に祭壇を築きました。

そして大いなる神のお力とご慈悲を讃えるべく、清い家畜と清い鳥を生贄として神に捧げました。

神はノア一家の清い信心を祝福し、今後ノアとその息子たちの子孫、そして地上の全ての動物たちを絶滅させるようなことはすまいと約束しました。

そして、その証として空に虹をかけたということです。

なるほど、ノア一家以外の人類は一度滅び、その後の約束により神が人間を滅ぼすことは今まで一度もなかった…つまり、我々は皆ノアの子孫、兄弟だというわけです。

キリストの「人類みな兄弟」という言葉は、ここからきているのです。


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史実と証拠の関係性

ノア一家と空にかかった虹の絵画

「ノアの方舟」のような大洪水によって人間が滅ぼされる神話は、実は旧約聖書意外の世界の諸神話にも似たような形で見られるのです。

  • シュメール神話:紀元前2000年頃にシュメールにて記された物語。
  • ギルガメシュ叙事詩:古代メソポタミアの文学作品。紀元前3000年にバビロニアにて記されたと推測される。
  • アトラハシス叙事詩:紀元前1700年までにアッカドにて成立。
  • ギリシャ神話:紀元前1500年頃にギリシャで生まれた物語。

ギリシャ神話が新しいように思えてしまう程、古くから大洪水の話は各国で言い伝えられていたことがわかります。

上記の他にもエチオピア正教の正典「エノク書」、古代スカンジナビア神話、アイルランド来寇の書、アステカ神話、マヤ神話、インカ神話、ヒンドゥー教の聖典、ポリネシア神話などにも同様に見られます。

そしてなんと…

ノアの方舟の残骸発見!?

紀元前3世紀から現在までに、方舟の残骸を発見したという報告がいくつもあるのです!

  • 紀元前3世紀:バビロニアの歴史家ベロッソスは、地元の住民は方舟に塗られたタールを削り取り魔除けとしていると書き残した
  • 一世紀:ユダヤ人歴史家フラウィウスは「ユダヤ古代誌」に「方舟はアルメニア残っており、いつでも残骸を見せてもらえる」と記した
  • 13世紀:航海家マルコポーロの東方見聞録に「方舟は山の頂上で万年雪に埋もれている」と記した
  • 1829年:帝政ロシアの自然哲学者フリードリヒ・パルロット博士がアララテ山アホーラ村の聖ヤコブ修道院で、方舟からの木材で作った聖像を見た(1840年のアラトト山の噴火によろい焼失)
  • 1883年:アラトト山の火山性地震によってノアの方舟の残骸と思われる木製の船体が現われ、トルコ政府によって山頂にあった方舟が氷河と共に山腹を滑り落ちてきたと推測(黒い木材を茶褐色のタールで塗られ、氷河の下から突き出していた。高さ数十m、長さ約100mと推定)
  • 1950年代:氷河の下に埋もれていた120~130mの物体から切り取った炭化しかけた化石のような木材を分析したところ、材質はオーク材(ゴフェルの木はホワイトオークだったとされる)で、紀元前4000~1400年のものという結果が出た(各国で分析した結果に幅がある)
  • 1960年代:アメリカ空軍や人工衛星が上空から撮影した写真により、黒い船型の物体が確認された
  • 2010年:トルコのアララト山の山頂付近(標高約4000m)で発見された方舟の木片を分析したところ、紀元前2800年頃の材質と判明。構造物はいくつかの部屋に分かれていたことが確認された

ノアの方舟が実在した証拠写真

この動画(日本語字幕付きなので音声なしでもおわかりいただけます)を観ていただくとわかるように、アララト山に隣接する谷に発見された遺跡がノアの方舟ではないかと推察する証拠が続々と見つかっています。

  • 建造物の材質は木材が化石化したもの
  • 遺跡が左右対称の婉曲を描いており、自然にできた建造物とは考えにくい
  • 甲板を支える柱が等間隔に並んでおり、明らかに人工的である
  • 遺跡の大きさが、聖書に記されている方舟の大きさと同じ
  • 遺跡の中からネコ科の動物の毛や鹿の角、動物の糞が石化したものなどが見つかった
  • 遺跡の中から高度な技術を必要とする金属の物品が多く見つかった

トルコ調査団はこの場所をノアの方舟公園と名付け、遺跡はノアの方舟だと結論付けています。

しかし、公にはまだ認められていません。

恐らくノアの方舟が実際に存在したことを認めることは、「洪水で人類に裁きを下した神が存在した」ことを認めることになり、多宗教の存在する世界に混乱を招く恐れがあるからではないかとも言われています。

古代より語り継がれてきた大洪水の伝説は、果たして本当だったのでしょうか…?

今後分析機器の技術が発達することで、また新たな事実が見えてくることでしょう。

悠久のロマンを感じますね!


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