
ピアノはメーカーによって音に特徴があります。
日本ではヤマハとカワイが思い浮かびますが、世界全体ではどんなピアノが評価されているのでしょうか。
世界でここでは人気の有名ピアノメーカーランキングと、世界でのシェアNo.1についてご紹介します。
これからピアノを買おうとされる方、そしてピアノコンサートへ行かれる方にもご参考になればと思います。
世界で最も優れたピアノメーカーランキング第10~6位
ピアノにはヨーロッパで古い歴史を持ちます。
1700年にはイタリアのメディチ家にピアノが納められていたことがわかっています。
また、ピアノに先駆けてクラヴィコードとチェンバロの歴史もあります。
日本よりもずっと古い歴史ある世界には、どんな優れたピアノメーカーがあるのでしょうか。
世界に2000以上もあるピアノメーカーの中から、品質の優れた人気メーカートップ10をご紹介しましょう。
オーストリアのウィーンで、市場最古の1828年から手作りのピアノを作っているブランドです。
柔らかい音(ウィンナー・トーン)が特徴で、「ウィーンの宝」とも呼ばれます。
コンサート用のグランドピアノとして、97鍵という8オクターブを備えたインペリアル・グランドがあることでも有名です。
1928年からイタリアのサシルで作られています。
創設者のPaolo Fazioliは、音楽家であり家具職人でもあり、彼の生み出す美しい形は芸術そのもの。
数学者や物理学者、技術者、木工技術者の叡智を集結させて作った彼のピアノは、精巧かつ最も高価なピアノとされています。
1990年にオーストラリアで設立したブランド。
従来のピアノよりも14鍵多く製造され、高音と低音の演奏が可能となっています。
革新的な手作りを大切にしており、値段も高額です。
1853年にドイツで創設された、「ピアノのストラディバリウス」とも呼ばれるピアノで有名なブランド。
音の透明感や響の強さが特徴で、リストやドビュッシーが絶賛してきました。
他にも、ビートルズやエルトン・ジョン、フレディ・マーキュリーらが愛してやまないピアノを生み出してきました。
19世紀には王室に納めるピアノの装飾をするため、インテリアデザイナーや芸術家によって黄金色で繊細な彫刻を施したことでも有名です。
当時の芸術品の一部は、現在博物館にも納められています。
1883年にアメリカでオルガンメーカーとして生まれたブランド。
今ではその輝かしい音で、スタインウェイに追いつくほどの高い評価を得ています。
第5位~1位
日本であまり知られていないブランドが、世界にはたくさんあることがわかりますね。
1975年から、チャールズ・ウォルターのピアノは世界に知れ渡りました。
高品質の木材で作られた彼のピアノは、次世代の遺産として受け継ぐ価値のあるものです。
1927年に川井浩一が設立したブランド。
デジタルアコースティックピアノにも定評があり、最高品質の幅広いピアノを生み出すことで認知されています。
クラシカルで優しい音色が特徴です。
1897年創業の老舗ブランド。
効率的に大量生産しながらも高品質を実現し、全ての人にピアノを手にするチャンスを与えてくれます。
手作りのピアノと比べると若干寿命は短いものの、その音の美しさには年々磨きがかかり、最近では世界中のコンサートホールでも採用されています。
音はクリアでかつ華やかで、歯切れよく響きます。
アメリカ最大の鍵盤楽器メーカーの一つ。
1862年に音楽教師のドワイト・ハミルトンの情熱によって創立しました。
その高品質でかつ繊細な職人技の生きるピアノとして人気があります。
アメリカで最も有名な、世界最大級の総合楽器メーカー。
1853年にHenry Steinwayによってニューヨークで設立されました。
職人の手によって、一台に1年以上かけて丁寧に作り上げられます。
そのピアノは、迫力と力強さ、華やかさ、そして表現の多彩さに定評があるのです。
ニューヨークやパリ、その他の多くの機関から、ピアノのクオリティーの高さに対して賞を受賞しています。
多くの音楽機関や有名コンサートホールのほとんどで用いられています。
世界トップシェアのピアノメーカーとは
この動画では、カワイとスタインウェイとヤマハの音を弾き比べたものです。
違いがお分かりになりますでしょうか。
どれも引けを取らない程美しい音色です。
上の【質の良いピアノ】ランキングの3&4位には、日本のブランドがランクインしていましたね!
大量生産でも手作りに負けない高品質を実現した日本の技術には、恐れ入りました。
ではここで、世界トップシェアのピアノメーカーをご紹介しましょう。
なんと、世界で最もシェア率の高いブランドは、日本のヤマハなのです!!
そのシェア率は、驚異の32%!
そしてシェア2位は、カワイです!!
世界中で信頼のある日本のピアノが、多くの人の手に渡って愛されていることはとても嬉しいですね。
ヤマハは1969年にはピアノ生産台数で世界一位、カワイは世界二位となっています。
どちらも機械化と職人技を組み合わせ、一度に大量に生産できるようになっています。
そのため、欧米の手作りのピアノと比べると価格が安いのです。
更に品質がどれも均一なのも良いところ。
手作りだと、同じブランドでもどうしても個体差が大きくなってしまうのです。
そのため、必ず弾き比べてから購入する必要があります。
そんな背景もあって、誰もが頑張れば手に入れられる価格帯で、多くの家庭に設置されるようになったのです。
嬉しいですね。
ピアノは調律の仕方によっても音がかなり変わることは、知っておきたいところです。
鍵盤のタッチの感覚の違いや、響き具合の違いにも注意してみると面白いと思います。
あなたのお気に入りの一台が見つかりますように!