
世界的に有名なイギリスの伝統ある歌劇場【英国ロイヤル・オペラ・ハウス】は、オペラやバレエが好きな方にとってロンドンに旅したら必ず寄りたい場所の一つ!
オペラ・ハウスで上演された名作を、日本にいながら映画館の大スクリーンで楽しめるのが、「英国ロイヤルオペラハウス シネマシーズン2017」です!
上演中は、まるでロンドンのオペラ・ハウスにいるかのような贅沢な体験ができることで人気です。
特に今年はロイヤル・バレエが上演されてから70年記念!
その大目玉の特別プログラムは、ロマンティックで感動的な「眠れる森の美女」です!
ここではロンドンのロイヤルオペラハウスについての情報と、シネマシーズン2017のプログラムと上演映画館、そして記念碑的プログラムである「眠れる森の美女」のあらすじやキャスト、見どころについてご紹介します!
ロイヤルオペラハウス(ROH)の歴史
1732年に第一回目の公演が行われた、イギリスで第一の歌劇場。
17世紀にイングランド王チャールズ2世が、この劇場でロンドン中の全ての演劇を独占公演する権利を与えたことから始まりました。
数百年の間、オペラやバレエなど、本格的な作品を上映し続けてきました。
1808年に起こった火事により、歌劇場の多くが失われたものの、その翌年には再建後初めての公演として「マクベス」が上演されました。
その後1856年に再び火事で焼失し、2年後に復活を遂げましたが、第一次大戦中には建設省の家具置き場として利用され、第二次世界大戦中はダンスホールとして用いられました。
戦後もそのままダンスホールとして利用することになりそうでしたが、元の歌劇場の復活を求める声があがり、長期にわたって議論が繰り返されてきました。
そしてやっとのことで歌劇場を再開できることが決まり、1946年の記念すべき第一回目としてバレエ「眠れる森の美女」が公演されたのです!
終戦後の平和の復活の象徴としての「眠れる森の美女」は、ロイヤル・バレエ団を代表する特別なプログラムとなりました。
それが、70周年記念の今年に目玉として公演されるのです!
シネマシーズン2017のプログラムと上演映画館
シネマシーズン2017のプログラムは、有名なバレエやオペラが盛りだくさん!
- アナスタシア(バレエ)1月13日~
- ホフマン物語(オペラ)1月27日~
- くるみ割り人形(バレエ)2月10日~
- イル・トロヴァーレ(オペラ)3月3日~
- ウルフ・ワークス(バレエ)3月31日~
- 眠れる森の美女(バレエ)5月12日~
- 蝶々夫人(オペラ)5月26日~
- ジュエルズ(バレエ)6月2日~
- 真夏の世の夢(バレエ)9月1日~
- オテロ(オペラ)9月8日~
珠玉の舞台を映画館で観られる場所は、以下の通りです。
- 北海道:札幌シネマフロンティア
- 宮城:MOVIX仙台
- 東京:TOHOシネマズ日本橋
- 東京:TOHOシネマズ六本木ヒルズ
- 千葉:TOHOシネマズ流山おおたかの森
- 神奈川:TOHOシネマズららぽーと横浜
- 愛知:TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
- 大阪:大阪ステーションシティシネマ
- 神戸:TOHOシネマズ西宮OS
- 福岡:中洲大洋映画劇場
バレエ【眠れる森の美女】のあらすじと見どころ
チャイコフスキー作曲の三大バレエとは、以下の3つです。
眠れる森の美女の舞台となったお城では、結婚式ができることで話題を呼んでいますね。
その見どころは、豪華な舞台デザインと、長年愛され続けてきたマリウス・プティパの綿密な振り付け。
そして、名門英国ロイヤル・バレエ団の天才プリンシパルであるマリアネラ・ヌニェスに注目です!
大輪の花のように優雅で躍動感溢れる彼女が演じるオーロラ姫は、どんなに美しく私たちを引き込んでくれることでしょう。
アリアネラは20歳にして英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルに上りつめ、その表現力と深い味わいのある演技に世界中が魅了されています。
オーロラ姫の相手役である王子は、若きロシア人スターワディム・ムンタギロフ。
二人は長年の友人であり、お互いを尊敬し合っていることもあり、かつてないほど良いパートナーシップを築けているといいます。
マリアネラも「彼はパーフェクトな相手役だわ」と絶賛しているほどなのです。
- 振付:マリウス・プティパ
- 音楽:ピョートル・チャイコフスキー
- 指揮:クン・ケセルス
- オーロラ姫:マリアネラ・ヌニェス
- 王子:ワディム・ムンタギロフ
- リラの精:クレア・カルヴァート(リラの精)
- 魔女カラボス:クリステン・マクナリー
フロレスタン14世の治める国に、目が覚めるほど麗しい王女様が生まれました。
王様は6人の妖精たちを城に招き、妖精たちは王女に名前や魔法の祝福を授けていました。
リラの精がお姫様に授けた名前は、「夜明けの光」という意味の「オーロラ」。
世の中に光をもたらす、素晴らしい名前を授って、オーロラ姫の未来はさぞ明るかろう…そう思った時でした。
悪い魔女カラボスが現われ、自分を招かなかったことを怒ってオーロラ姫に呪いをかけたのです。
「オーロラ姫は16歳の誕生日に、指を刺されて死ぬだろう!」
恐ろしい呪いをかけた後、不気味な笑いと共に立ち去ったカラボス。
王様と王妃様は、恐怖に動くこともできません。
しかしリラの精は、魔法の杖を振って言いました。
「大丈夫。彼女は命を落とさず、ただ100年の眠りにつくだけです。そして、王子のキスで目を覚ますでしょう。これが私のプレゼントです。」
王様は国中の針を排除し、オーロラ姫を守りました。
オーロラ姫は皆に愛され、まばゆいほど美しく成長し、16歳の誕生日を迎えました。
誕生日の宴には、4人の王子たちが招かれ楽しく踊ります。
しかしその宴に紛れ込んだ老婆がオーロラに近づき、糸車の針を触らせてしまったのです。
オーロラ姫はばったりと倒れ、老婆はカラボスに姿を戻し、勝ち誇ったように笑いながら姿を消します。
そこへリラの精が現われ、眠りについたオーロラ姫と同様に、城にいた全員に魔法をかけて眠らせたのでした。
それから100年後。
デジレ王子がオーロラ姫の眠る城を見つけ、助けに行きました。
王子は眠っているオーロラ姫を見つけ、その気高い美しさに人目で恋に落ちます。
ゆっくりとオーロラ姫に近づき、キスをしました。
オーロラ姫の頬はバラ色に染まり、輝くような瞳で王子を見つめ、微笑みました。
王子は姫を救い出し、結婚を申し込みます。
二人は結婚し、いつまでも幸せに暮らしたということです。
名門バレエ団による、記念すべきプログラム。
是非映画館で、素晴らしい演劇を五感で味わってみてください。
華やかで心満たされる時間になることでしょう。
そしていつか、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスを訪れてみてくださいね!