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蒸留酒とは何か、種類をわかりやすく解説!ヨーロッパ各国の有名品とワインや日本酒よりも焼酎が二日酔いしにくい理由とは。

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蒸留酒とは何か、種類をわかりやすく解説!ヨーロッパ各国の有名品とワインや日本酒よりも焼酎が二日酔いしにくい理由とは。

蒸留酒は世界に数えきれない程存在します。

中でもヨーロッパ各国で最も愛されている有名な蒸留酒を、種類ごとに解説します。

また、お酒の種類によって、二日酔いになりにくさがあることをご存知でしょうか。

種類によるものの他にも、アルコール度数も気にしなければなりません。

蒸留酒と一言で言っても、アルコール度数は天と地ほどの差があるものなのです。

お酒で失敗しないようにお酒のことを良く知って、上手にお酒を楽しんでくださいね!


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蒸留酒とは?

蒸留酒の作り方

まずお酒には、大きく分けて醸造酒蒸留酒混成酒の三つに分けることができます。

その特徴を知ることで、お酒と上手に付き合えることになります。

三つの特徴は以下の通りです。

醸造酒

日本酒、ビール、ワインなど、原料に酵素や酵母を加えアルコール発酵させたもの。

言わば自然の力によるアルコール発酵のため、アルコール度数はそれほど高くなく、16~20%です。

原料の素材そのものの複雑で様々な成分が入っているので、その味は複雑で深みがあり、様々な奥行きを楽しめます

その分、消化・代謝には時間がかかります

つまり二日酔いしやすいということになりますので、お気をつけくださいね!

蒸留酒

醸造酒を加熱して蒸発させ、気化したものを集めて冷やしたものが蒸留酒です。

焼酎や泡盛、ウィスキーやウォッカなどが蒸留酒にあたります。

古くから、上の写真のような装置で造られてきました。

醸造酒を加熱した際、沸点が100度の水よりも、沸点78度のアルコールの方が先に気化するため、アルコール成分が主な液体を集めることができます。

元の醸造酒よりもエタノールが濃縮されているため、強いアルコール度数のお酒を作ることができます。

しかも、気化した成分のみを集めて冷却したため、成分的には元の醸造酒よりもシンプルになっているので、代謝にかかる時間は少なくてすみます

更に、冷却して作ったアルコール液に水を加えて薄めたものも「蒸留酒」と名乗ることができるのです!

そのため、世界に存在する蒸留酒は、アルコール度数0.1未満のものから96度なんてものまで、幅広いのです。

蒸留酒の種類によってアルコール度数に大きく差がありますので、飲むときには良く理解して飲むようにしてくださいね!

混成酒

混成酒とは、ベースとなるアルコール(醸造酒や蒸留酒)にハーブや果実、香辛料や糖分などを漬け込んで作るもの。

リキュールや梅酒、薬酒(養命酒が有名ですね)などを指します。

アルコール度数は、元になるお酒によるため、蒸留酒と同様に大きな差があります。

蒸留酒にハーブなどの成分を加えるため、より複雑な組成となっており、蒸留酒よりは代謝に時間がかかり、二日酔いしやすくなります

加える物の数だけリキュールは存在することになりますので、世界で最も種類が多いと言えます。


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ヨーロッパ各国の有名な蒸留酒の種類

グラッパのチェスセット

蒸留酒の歴史は古く、古代からヨーロッパで愛されてきました。

蒸留酒の種類によって、原料や蒸留する回数、熟成の有無や方法が異なります。

ここではヨーロッパ各国で名産となっている、有名な蒸留酒をご紹介します。

美しい容器に入った銘酒たちはとても美しく、大切な方へのプレゼントもぴったりですよ!

1.Cognac(コニャック)フランス

フランスのコニャック周辺で栽培される、ユニ・ブラン(イタリア語でトレッビアーノ)種が原料。

ユニブランを発酵させて作った白ワインを、二回蒸留してできたブランデーを、更にフランス国内産のオーク樽で2年以上熟成させ、アルコール度数を40%に調整したものが完成品です。

※イタリアの白ぶどう「トレッビアーノ」を樽で熟成させて作る…どこかで聞いたことがありませんか?

そう、以前ご紹介したモデナで造られるバルサミコ酢の作り方に似ていますね!

さて、バルサミコ酢と同様に、コニャックも樽での熟成度によって、各社独自に等級を分類しています。

  1. V.O.
  2. V.S.O.
  3. V.S.O.P.(最良)

V.S.O.P.を超える品質のものには、メーカー独自にV.V.S.O.P.やNAPOLEON(ナポレオン)など、呼称をつけています。

アルマニャックと共にフランスの二大高級ブランデーとされています。

2.Armagnac(アルマニャック)フランス

フランス南西部のアルマニャック地方で作られる、フランスで最も古いブランデー。

コニャックと共にフランスの二大高級ブランデーとされています。

ユニ・ブランやフォル・ブランシュ、コロンバール種で作られる白ワインを一回蒸留し、カシの樽で熟成させ、アルコール度数を40度以上にブレンドして完成。

3.Calvados(カルヴァドス)フランス

ノルマンディー地方で作られる、リンゴ酒を蒸留したものをオーク樽で最低5年間熟成させた後、更に2回蒸留して造られたアップル・ブランデー

原料として10~30%、西洋ナシを加えることが多く、芳醇な香りが特徴です。

4.Grappa(グラッパ)イタリア

ブランデーの一種ではありますが、ぶどうの実ではなく搾りかすを発酵させたアルコールを蒸留して造ります。

樽での熟成を行わないことが多く、無色透明でブドウの香りが芳しいお酒です。

アルコール度数は30~60度。

強いアルコールのため、食後酒として消化を助けるために良く飲まれます。

エスプレッソコーヒーに少量入れて楽しむのも美味です。

イタリアのカフェでおなじみの、美味しいアレンジコーヒーはこちら!

ヴェネツィア北西にあるバッサーノ・デル・グラッパという町のものが有名。

繊細で美しいヴェネツィアングラスの容器におさめられたものは、プレゼントにも人気です。

上の写真は、チェスの駒一つ一つがグラッパの小瓶になっているもの。

透明な方が通常のグラッパで、こげ茶の方はグラッパ・ネロ(黒いグラッパ)というグラッパとコーヒーの混ざったものです。

さすがイタリア、これだけで18万程と高級ですが、美しいですね♡

5.Wisky(ウイスキー)スコットランド・アイルランド

大麦、ライ麦、小麦などから造った蒸留酒。

もともとはぶどうを発酵させて蒸留したブランデーの製法がイタリアからヨーロッパ各国へ伝えられ、15世紀には原料をぶどうだけでなく、上記のような穀物で造り始めたのです。

様々な材質の樽で数年熟成されて完成です。

アルコール度数は40%程度。

スコットランドで造られたウイスキーを「スコッチ・ウイスキー」または「スコッチ」と呼び、アイルランドで造られたものを「アイリッシュ・ウイスキー」と呼びます。

6.Vodkaロシア・ポーランド

ライ麦や大麦、小麦、ジャガイモなど穀物を発酵させ蒸留し、白樺の炭でろ過して造られます。

蒸留とろ過を繰り返すため、無色透明で、アルコール臭以外は無味無臭です。

アルコール度数は96%のものまであり、カクテルに混ぜてしまうと癖がなく、その強さに気付きにくいため注意が必要です。

世界で一番強いのは、ウォッカの中でもポーランド産のSpirytusです。

7.Gin(ジン)オランダ・イギリス

ライ麦や大麦、ジャガイモなどの穀物を原料とした蒸留酒。

ジュニパーベリーの上に流し込み、ほんのりスパイシーな香りをつけるのが特徴です。

11世紀にはイタリアでジュニパーベリーを用いたスピリッツを造っており、西ヨーロッパには古くから愛されていました。

その後17世紀には、オランダで解熱・利尿作用を期待して飲まれていましたが、美味しいために一般化しました。

オランダ公がイングランド国王としてイギリスへ渡った際に、ジンもイギリスに伝わり有名となりました。

ジンは蒸留酒の中では癖がないため、カクテルとして最も多く使われるのです。

女性に人気のおいしいカクテルで上位にランクインしているお酒の中にも、ジンベースのものがいくつもありますよ♡

あなたはいくつご存知でしょうか。

8.Slivovitz(スリヴォヴィッツ)クロアチア・スロベニア

スモモ(ダムソン・プラム)を種ごと圧搾・発酵してできたお酒を蒸留して造ったもの。

上記以外にも、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、チェコ、ポーランド、ハンガリー、スロバキア、ブルガリアなど中欧~東欧で造られています。

9.Kirsch(キルシュ)スイス・ドイツ

スイスやドイツ以外にも、ヨーロッパアルプス周辺の国で造られます。

ドイツ語でキルシュヴァッサーとも。

さくらんぼを種ごと圧搾し、発酵させて6週間熟成させてから蒸留します。

無色透明でフルーティな香りが特徴的。

ストレートで飲む他にも、お菓子や甘いカクテルに用いられます。

10.Palinka(パリンカ)ハンガリー・ルーマニア・セルビア

プラム、梨、アプリコット、桃、リンゴ、チェリー、ベリーなど、様々な果物を原料とするバージョンがあります。

果実を圧搾して発酵させ、伝統の特別釜で2~3回蒸留してできあがり!

14世紀頃から愛される、フルーツの香り豊かな蒸留酒です。

アルコール度数は40度程度。

食前酒としても、消化を助ける食後酒としても飲まれます。

フルーティーな風味を堪能するためにも、是非常温で飲んでくださいね。

二日酔いしにくいアルコールの選び方

蒸留酒

上でお話した通り、お酒の中では蒸留酒の組成がシンプルで、二日酔いしにくいということがおわかりいただけましたでしょうか。

でも、好きなワイン(醸造酒)も甘いリキュール(混成酒)も飲みたいですよね。

ここで上手なお酒の選び方や飲み方、そして二日酔いしにくくするためのコツや食材までご紹介しましょう。

  • 蒸留酒をメインに飲む
  • 蒸留酒をロックや水割り、ソーダ割りなど薄めて少しずつ飲む
  • 蒸留酒以外でも、なるべく組成のシンプルなものを選ぶ(赤ワインよりも白ワイン)
  • 微量でもメタノール含有製品は避ける(安価なものほどメタノール残存率が高いので避ける)
  • 水分をとりながら飲酒する
  • 飲酒の前に少しの油脂をお腹に入れておく
  • タウリン、オルニチンやビタミンBなどを摂る

ここで、油脂をお酒の前に摂ると良い理由は、アルコールの吸収を遅らせてくれるから。

地中海に面する国々ではスプーン一杯のオリーブオイルが、内陸の国々ではバターが食べられています。

他にも、くるみやマカダミアなどのナッツ類も同様の役割を果たしてくれます。

ナッツには二日酔いの元となるアセトアルデヒドの分解を促進してくれるオルニチンも入っていますので、一石二鳥!

他にもアセトアルデヒドの分解を促してくれるのは、タウリン(タコ・イカ・貝類)ビタミンB(ゴマ・かぼちゃの種、玄米)が有名です。

美味しいお酒を上手に飲んで、楽しい思い出を作ってくださいね!


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