
海外旅行中、バーで珍しいお酒を頼むのも旅の楽しみの一つですが、気を付けなければならないのはアルコール度数。
世界にはテキーラなんて目じゃないほど強いお酒が、たくさんあるのです!
カクテルに使われると甘くておいしいため、ついつい知らないうちに強いお酒を飲みすぎてしまった…なんて失敗もあるかもしれません。
ここでは、世界の強いお酒ランキングと、美味しいけれどアルコール度数の高いカクテルをご紹介します。
きちんと知って、楽しくお酒をいただきましょう!
主なお酒のアルコール度数
まず予備知識として知っておきたい情報を。
私たちが良く耳にするアルコールは、どれくらいのアルコール度数なのでしょうか。
- ビール:5~10度
- ワイン:15~20度
- ウォッカ:37.5~40度
- ウイスキー:40度
- ブランデー:40~60度
- ジン:37.5~47度
- 梅酒:20度
- リキュール:20~40度
- テキーラ:35~50度
上の写真のように、テキーラは塩をグラスのふちに付け、ライムを絞って味わうのが一般的です。
テキーラと聞くと、とても強いお酒のイメージがありますね。
けれども、これからご紹介する世界ランキング10位にテキーラは入っていないのです…!
それでは、ランキングをご覧ください。
世界の強いお酒ランキング
10位 Fuoco di Russia(イタリア)
「ロシアの炎」という意味。レシピは秘密とされている、魅惑のルビー色。
お酒もグラスも冷して飲むのが伝統的。
9位 Latte di suocera(イタリア)
薬草のリキュール。
「義母の牛乳」という意味。おいしいけれど喉を焼く程強い酒なので、この名が付いているとか。
カクテルに用い、フランベしてから飲むのが一般的。
8位 Absinthe Jacques Senaux Black (フランス)
アブサンという、ニガヨモギをメインとした薬草のリキュール。色は黒色。
19世紀の芸術家たちの間でとても人気がありましたが、そのせいで命を縮めたと言われています。
7位 Balkan Vodka(ブルガリア)
じゃがいもの酒(ウォッカ)
6位 Pincer Shanghai Strenght(スコットランド)
じゃがいもの酒(ウォッカ)。
野生のエルダーフラワーとマリアンアザミも加えられています。
5位 Hapsburg Gold Label Premium Reserve Absinthe(チェコ)
アブサンという薬草のリキュール。チェコ産のこちらは緑色。
4位 Poitin(アイルランド)
大麦のお酒。
強いお酒のため、アイルランドでは二つの会社でしか作れない、珍しいもの。
1661年から自宅でこの酒を造ることは禁止されています。
3位 Gocce Imperiali(イタリア)
「皇帝の滴」という意味のハーブのお酒。
この黄色い色は、サフランによるものです。
パヴィア市の修道士たちによって作られる、珍しいお酒。
食後に消化を助けるために水割りやコーヒーに入れてカフェコレットにして飲みます。
2位 Everclear(アメリカ)
小麦のお酒。
あまりに強いため、アメリカのだいたいの州では禁止とされています。
この名前のロックバンドもあるほど、パンチのあるお酒。
ゴールデングレイン(金の小麦)も作っており、カクテル用に使われます。
1位 Spirytus(ポーランド)
じゃがいものお酒(ウォッカ)。
消毒用アルコールが70度なので、96度とはほとんどピュアなアルコール。
それゆえ、シベリアのパイロットの飲み物と言われています。
飛行機のガソリンがなくなったらスピリタスを入れれば燃料の代わりになるから、だとか(笑)
美味しいアルコール度数の高いカクテルは?
美味しくて飲みやすいけれど、実はアルコール度数の高いカクテルをご紹介します。
お気をつけてお飲みくださいね!
※お酒の中でも二日酔いしにくい蒸留酒についてのまとめと、二日酔いしにくい飲み方や予防法はこちらです。
どうしてもお酒に弱いけど、少しはバーを楽しみたいという方に♡
こちらの記事では、女性におすすめのカクテルやアルコール度数の低いお洒落なカクテルをまとめています。
《スクリュードライバー》
アルコール度数:15度
ウォッカは無味であり、オレンジの爽やかさでアルコール臭をマスクするため、強いお酒だと認識しにくいものです。
炭酸も入っていないため、つい量を飲みすぎてしまいます。
風味は同じままアルコール度数の調節が可能なため、「弱めで」とお願いしても良いでしょう。
※オレンジジュースのかわりにグレープフルーツを使ったものは、「ソルティードッグ」
ジンジャーエールを使ったものは「モスコミュール」
《カルーアミルク》
アルコール度数:7度
甘いコーヒー牛乳にしか思えない、とても飲みやすいお酒ですが、アルコール度数はビールよりも強いのです。
知らないうちに酔いが回ってしまわないよう、注意が必要ですね。
《ロングアイランドアイスティー》
アルコール度数:30度
とても強いアルコールにも関わらず、飲み口はすっきり、アイスティーのような味わいのお酒。
事前にわかっておかないと、すぐ酔ってしまうことに!
《ルシアン》
アルコール度臭:30度
チョコレート風味のショートカクテル。
ここに生クリームを添えれば、ケーキのように甘くておいしいカクテルに。
《アレキサンダー》
アルコール度数:23度
こちらもケーキのようにおいしいショートカクテル。
「酒とバラの日々」というアメリカ映画に登場し、有名になりました。(お酒によって人生を破滅させる男女を描いた映画)
《マティーニ》
アルコール度数:33度
すっきりとした味わいの、辛口のお酒。
007が映画の中でも好んでオーダーした、大人の味わいです。
「カクテルの王様」とも呼ばれ、シンプルな組成にも関わらず深い味わいを出せる、バーデンダーの腕のわかるお酒です。
このように、良く耳にするカクテルがどれほど強いお酒か、おわかりになりましたでしょうか。
海外旅行中は気分も高揚し、ついアルコールの量も進んでしまうかもしれません。
でもうっかりすると大失態…となってしまうことも。
でも、あらかじめお酒について知っておけば、時間や量を調節しながら、存分に楽しむことができます!
バーで飲んだ後は、ほろ酔い気分でヨーロッパの街をお散歩するのも、とても楽しいですね。