
女性にとって一大イベントのバレンタインデー!
日本では女性から男性にチョコレートをプレゼントし、想いを伝える日として賑わいますね。
ヨーロッパから来たこの文化ですが、日本とヨーロッパでは形が違うのです。
ここではバレンタインデーの由来やヨーロッパでの祝い方、そしてヨーロッパの女性たちに人気の簡単で本格的なチョコレートレシピをご紹介します!
ヨーロッパのバレンタインデー
2月14日のバレンタインデーは、3世紀に恋人たちを結ぶために尽力し、ローマ皇帝に処刑されたイタリア人のサン・バレンティノ(バレンタイン聖人)を祀る日とされています。
当時ローマ帝国では、兵士たちに愛する妻や家族がいると戦いに赴くことを嫌がり士気が下がるという理由で、兵士たちの婚姻を禁止されていました。
キリスト教司祭であったバレンタインは、恋人と結婚を禁じられた兵士たちを憐れみ、秘密裏に結婚式を執り行っていました。
ところがローマ皇帝はその噂を聞きつけ、バレンタインの処刑を命じたのです。
そして古代ローマ時代の「家庭と結婚の神ユノ」の日であった2月14日に処刑が執行されました。
その後14世紀の終わりにイングランドの詩人ジェフリー・チョーサーは、仕えていたリチャード二世の結婚のお祝いに「鳥の議会」という詩を捧げました。
その中で男女の愛を結びつけるキューピッド役として、初めてバレンタイン聖人が描かれたのです。
そこから一躍、バレンタイン聖人が恋人たちの聖人として広まり、定着していったのです。
ヨーロッパと日本との違い
日本では女性から男性に想いを伝えるのがメインですが、ヨーロッパでは男性から女性にも想いを伝えます。
また、チョコレートだけではなく、相手が喜ぶものを贈ります。
特に多いのはお花ですね。
ヨーロッパでは男女ともに花を部屋に飾ることを喜ぶため、プレゼントとされることがとても多いのです。
バレンタインデーには花束やデコレーションした鉢植えを抱えた男性を良く見かけますよ。
見ているだけで微笑ましい光景ですね。
日本では3月14日にホワイトデーとして、バレンタインデーにチョコレートをもらった男性が女性にお返しをしますね。
でもこれは日本だけのイベントです。
1970年代に日本でバレンタインデーが普及したため、それと対になるイベントとして「ホワイトデー」が作られたのです。
最初に男性から女性にお返しするお菓子として人気となったのは、マシュマロでした。
女の子が大好きなふわふわのマシュマロは、お返しのイメージにもぴったりだったのですね。
その後、キャンディーも人気となりました。
日本のお祭り好きな、そして商業的な意味合いもあるバレンタインデーとホワイトデーは、こうして定着していったのです。
最近言われる「友チョコ」は、日本独自のもので、それが海外にも逆輸入されているようですね。
本命チョコレートの簡単手作りレシピ(アルコール入り)
オーストリアの伝統的なチョコレートケーキ、ザッハトルテはご存じのことでしょう。
ここでは、本命のあの人に贈るため、ザッハトルテをミニケーキとして作るレシピをご紹介します!
ラム酒のふんわり香る、大人のおいしさです。
※ザッハトルテの別バージョン(アルコールなし)のレシピは、次にご紹介しますね!
生地用
- バター 150g
- グラニュー糖 150g
- アーモンドパウダー 150g
- 小麦粉 60g
- 卵 1個
- 卵黄 6個分
- 卵白 4個分
- フォンダントチョコレート(細かく刻む) 200g
- アプリコットジャム 300g
シロップ用
- 水あめ 50g
- 水 50ml
- ラム酒 小2
アイシング用
- グラニュー糖 200g
- 水 125ml
- フォンダントチョコレート(細かく刻む) 150g
- フォンダントチョコレートを湯煎で溶かす
- 別のボウルにバターとグラニュー糖を入れ、電動ミキサーで白っぽくなめらかになるまで混ぜる
- 2にアーモンドパウダー、卵1個と卵黄6個を加えて混ぜる
- 3に1のフォンダントチョコレートと小麦粉を加え、ヘラで混ぜる
- 別のボウルに卵白4個を入れ、角が立つまで泡立て、4を加えてヘラでざっくり混ぜる
- 天板にクッキングシートを敷いて生地を流し入れ、180度に予熱したオーブンで40分焼く
- 焼いた生地が冷めたら、好きな型でくり抜く
- 別のボウルでシロップの材料を混ぜ合わせる
- 刷毛でシロップをとり、くり抜いた生地に塗る
- 上にアプリコットジャムを塗り、もう一枚の生地を乗せ、上に乗せた生地にシロップを塗り、更にジャムを塗る
- ミルクパンにアイシング用のグラニュー糖と水を入れ、沸騰しないよう温めて溶かす
- 刻んだフォンダントチョコレートを加え、溶かす
- 10で作ったケーキの上に刷毛でアイシングを塗り、冷えたらできあがり!お好みでホワイトチョコレートを溶かしてかけてもOK
本命チョコレートの簡単レシピ(アルコールなし)
アルコールはちょっと苦手、という方向けに。
ココアパウダーたっぷりのザッハトルテマフィンはいかがでしょう。
- グラニュー糖 50g
- バター 50g
- ハチミツ 小1
- 卵 2個
- 小麦粉 25g
- 片栗粉 20g
- ビターココアパウダー 10g
- イースト 小1
- アプリコットジャム 適量
- フォンダントチョコレート(細かく刻む) 40g
- パウダーシュガー 50g
- 水 25ml
- マフィンカップ(紙・シリコンどちらでも) 4個
《作り方》
- バターは常温に出して柔らかくしておく
- ボウルにバターを入れ、電動ミキサーでクリーム状になるまで混ぜる
- グラニュー糖とハチミツを加えて10~15分混ぜ、ふわふわにする
- 卵1個分と黄身1個分を入れ、10分混ぜる
- 小麦粉、片栗粉、ココアパウダー、イーストを混ぜて4のボウルにふるいながら、電動ミキサーで混ぜる
- オーブンを180度で予熱しておく
- マフィンカップの内側にバターを塗り、小麦粉を少々ふるっておく
- 180度で20分焼いたらオーブンから出して熱を冷ましたら型を外して半分に切り、アプリコットジャムを塗って挟む
- ミルクパンの中にパウダーシュガーと温めた水を混ぜ、沸騰させないよう弱火をつける
- パウダーシュガーが溶けてシロップ状になったら、フォンダントチョコレートを加えて火を止める
- フォンダントチョコレートが溶けたら8の上にかけ、固まったらできあがり!お好みで、ココアパウダーを振ってもOKです。
普段はなかなか想いを打ち明けられない方でも、一生懸命に心を込めて作ったチョコレートのお菓子ならば、きっと憧れのあの人に真剣な想いが届くことでしょう。
ヨーロッパでは「From your Valentine」などとメッセージを書きますが、日本では馴染みがありませんね。
素直な気持ちを小さな手紙にしたためて、添えてみてはいかがでしょうか。
皆様にとって幸せなバレンタインデーになりますように!