
一生物の結婚指輪をお探しの方に、絶対に知っておいていただきたいのが、結婚指輪の起源と歴史です。
歴史は古代エジプト時代まで遡り、そこから古代ギリシャ時代、ローマ時代に受け継がれ、現在に至ります。
ヨーロッパでは永い間、大切に受け継がれてきた、愛の絆の印。
そんなヨーロッパで最も格式高く、結婚指輪・婚約指輪で人気のブランドであるブルガリには、是非知っておいていただきたいロマンティックなコレクションがあるのです!
また、ブルガリに次ぐ人気を誇るティファニーも、大きな影響を果たしました。
結婚指輪と婚約指輪について、その歴史と選ばれる理由、そして必見のおすすめシリーズと共にご紹介していきましょう。
あなたは、どちらのブランドがお好きでしょうか?
結婚指輪と婚約指輪の歴史
結婚指輪が生まれたのは、古代エジプト時代(紀元前3000年)。
当時の結婚式では、麻や葦のひもで永遠の象徴であるリングを作ったものを、男性が妻になる女性の左手の薬指にはめていた、という記録があります。
(耐久性の問題から、徐々に植物から骨製、革製、象牙製…と変わっていきました。)
「リングを通して向こう側を覗ける」ということから、指輪は未来への入り口、扉としての意味を表わしています。
更に、夫が妻の家事能力への信頼という意味を込めて、妻の薬指に指輪をはめていたそうです。
この時には既に、左手の薬指に指輪をつける習慣があったことに驚かれたことでしょう。
実は、当時から左手の薬指の太い静脈は、心臓に直結していると考えられていたため、命につながる最も重要な指だったのです。
そのため、古代エジプトでは「神に命をかけて愛を誓う」という意味を成していました。
その考え方が古代ギリシャ・ローマ時代まで受け継がれます。
紀元前2世紀の古代ローマ時代には、男性が結婚する女性に自分の財産と信頼を捧げるという証として、高価な金の指輪が贈られていました。
更に古代ローマ時代に初めて、彫金技術を指輪に施したと言われ、男性が自分のイニシャルを指輪に彫ったり、芸術性ももたらされるようになりました。
そして紀元前1世紀には、婚約指輪を贈る習慣も生まれました。
けれど当時は「愛の証」というよりは、家同士の契約として鉄の指輪(バンド)を贈っていました。
固い鉄は力の象徴であり、「固い誓い」「強い結びつき」の意味を持っていたのです。
花嫁は家事をする際には簡素な鉄の婚約指輪を、そして公の場では高価な金の結婚指輪を付けていたといいます。
この時代にもやはり、左手の薬指は「愛の静脈」と信じられ、ここに指輪をはめていました。
指輪は不変の愛、占有を意味し、重要な役割を担っていたのです。
現在でも、ヨーロッパでクラシックな結婚指輪は、プラチナではなくイエローゴールドの指輪です。
結婚指輪は古代ローマ時代に現在の形がほぼできあがっていたのですね。
では、婚約指輪はどうでしょう。
契約を意味する簡素な鉄のバンドが、現在の煌びやかな婚約指輪へと、どのように変わっていったのでしょうか。
その起源は860年のこと。
当時のローマ法王ニコラス一世が、婚約の際には男性が高価な指輪を捧げなければならない、と命じたのです。
男性に何の痛手もない口約束や、安価な指輪の準備だけでは、本気の婚約なのかどうかわからない、ということからでした。
結婚を神聖なものとして浸透させたかったのです。
こうして、婚約指輪が真の愛の約束の証明として、結婚指輪よりも高価なものとなったのです。
中世ヨーロッパでは宝石をあしらった婚約指輪が贈られるようになりました。
しかし15世紀頃までは、まだダイヤモンドではなく、サファイヤやルビーのようなカラーストーンの婚約指輪でした。
そして1477年、ハプスブルク家の王子マクシミリアン大公と、ブルゴーニュ公シャルルの娘マリア公女の間で、世界で初めてダイヤモンドの婚約指輪がとりかわされました。
ダイヤモンドが選ばれた理由は「鉄より硬く、火でも燃えない」ことから、永遠の愛の象徴とされたのです。
しかし当時のダイヤモンドは、まだ研磨技術が発達しておらず、原石のまま用いられた指輪だったそう。
こうして婚約指輪にダイヤモンドが用いられることが、王族同士の婚礼には欠かせないものとなりました。
1503年のヴェネツィアでは、ダイヤモンドの婚約指輪が記載された結婚証明書が残っています。
何を隠そう、実はヴェネツィアが婚約指輪の発祥の地!
そうなんです、ローマ時代に婚約指輪が発祥したとお話したその場所は、ヴェネツィアなのです。
こうしてダイヤモンドの婚約指輪の風習が広がっていき、19世紀には新たな金属である硬質なプラチナが、変色することのない「天国の貴金属」と呼ばれ、現在でも人気となっています。
ヨーロッパで一番人気のブランド【ブルガリ】のおすすめライン
ブルガリ(BVLGARI)は1884年イタリアのローマに創業した、ヨーロッパで一番格式高く愛されているハイブランドです。
創業者のソティリオ・ブルガリはギリシャ人で、銀細工師でした。
バルカン戦争によって1870年にイタリアへ渡ってきた彼は、1884年ローマのシスティーナ通りに銀細工を中心としたジュエリーの店【BVLGARI】を構えます。
この綴りは古代ラテン文字を使っており、UのかわりにVが用いられています。
古代ラテン文字にはJ・U・Wの文字が存在せず、中世までVが[U]と[W]の音を、Iが[I]と[J]の音を兼ねていたのです。
そんな古代ラテン語のブランドネームは、ギリシャの優美な感性を汲んだ精巧な金属細工技術と、古典的で大胆なデザインを融合させたジュエリーと共に、瞬く間に評判となりました。
1905年には現在本店のある、スペイン階段の前に伸びるコンドッティ通りに店を移したのです。
イタリアルネッサンスやローマの古典思想を、様々な宝石と共にデザインに込めたブルガリジュエリーは、ただ美しいだけではなく、そこに深い意味を湛えます。
ロマンティックなあなたにおすすめのリングをご紹介!
上で、婚約指輪の発祥の地はヴェネツィアだったとお話ししましたね。
ブルガリが敬意を込めて、そんなヴェネツィアに捧げるための婚約指輪シリーズを作ったのです!
その名も【デディカータ・ア・ヴェネツィア(Dedicata a Venezia)】つまり、ヴェネツィアに捧ぐという意味のシリーズ。
その中には、ヴェネツィア発祥とされる重要な島の名が捧げられた「トルチェッロ(Torcello)」、ヴェネツィア最古のダイヤモンドの婚約指輪の記録年号にちなんだ「1503」、そしてヴェネツィアの運河に浮かぶ美しい島の名「ジュデッカ(Giudecca)」などがあります。
このように、古代ギリシャ時代から受け継ぐ指輪の歴史と、そして婚約指輪発祥のヴェネツィアに捧げるにふさわしいギリシャの感性の融合…
とてもロマンティックなシリーズだと思いませんか。
一生の宝物として、これほどストーリー性・重要性に富んだ指輪はありません。
とっておきのBDM
こだわりでいっぱいの結婚式や披露宴に欠かせないのが、雰囲気を演出してくれるBGMですね!
イタリアンブランドを引き立たせるには、イタリアンラブソング♡
厳選したヨーロッパで大人気のウェディングソングを集めましたので、どうぞご活用くださいね!
新しい輝きを世に生みだしたティファニーについて
1837年、チャールズ・ルイス・ティファニーがアメリカで創業した【ティファニー】には、ダイヤモンドの婚約指輪において、ある重要な発見を成しました。
それは1886年、ダイヤモンドが最も美しく輝くセッティングとして、「ティファニーセッティング」を生み出したのです。
ラウンドブリリアンカットのダイヤモンドを6本の爪で高く支える立て爪のデザインは、より多くの光がダイヤモンドに届きます。
セッティングはその輝きの美しさから世の人々を魅了し、現在の婚約指輪の主流デザインのもととなっています。
1940年にニューヨークの5番街・57丁目に移転し、オードリー・ヘプバーン主演の「ティファニーで朝食を」で観光名所にもなりました。
ヘプバーンが店内で10ドルの品物を購入するシーンでは、老店員の温かい対応が印象的でしたね。
さぁこのように、それぞれにブランドの歴史やコンセプト、物語があります。
大切な結婚指輪や婚約指輪を、どのような観点で選ぶか、徐々に思い描けてきましたでしょうか。
どうぞたった一つのあなたの宝物を、見つけてくださいね!